農業ビジネスの落とし穴?自然派農業にはリスクも多い点に注意

食に安心と安全を求める消費者は非常に多く、農業ビジネスにおいても大きなチャンスとなっています。しかし、自然派の農業リスクを甘く見積もることが打撃に繋がるケースも多く、事前のチェックは必須になっています。

付加価値を打ち出しつつ生産性を確保する姿勢も大切になるのです。

自然派の農業ビジネスは害虫や病気との闘いになる

自然派の農業ビジネスは害虫や病気との闘いになります。農薬に頼らない農業は、農薬を使うメリットを捨てることになるからです。生産性をあげるために作られたのが農薬であるからこそ、農薬を使わない場合はどの程度の収量と単価を確保できるかが大切になってきます。

大規模な農業の場合は、病害虫の被害が一度に広がる可能性が高いことにも注意が必要です。被害を防ぐために農薬を使わざるを得ないケースもあります。そのため、完全に農薬を使わない農法のハードルはかなり高くなっていて、付加価値が高くなる理由にもなっています。

虫食いがあれば見た目が悪くなり農産物の商品価値が落ちてしまうのもポイントです。ホームページなどを作って消費者に理解を求めた上で直販する方法もありますが、売買ルートが限られてしまうことに注意が必要になります。そのため収益を確保するまでに時間がかかることが一般的なのです。

直接消費者に届けるのでは無く原料として届ける方法も

自然派の野菜作りのポイントになるのが、安全性を求める需要にこたえることです。消費者に直接農産物を届けるだけで無く、加工品の原材料に安全性を求める層も存在します。サプリメントや自然派の食品の材料として農産物を提供していく方法もあるのです。

契約農場から農産物を仕入れ、安全性をアピールするメーカーがあるのがポイントで、有力な売り込み先になるケースもあります。加工が前提であれば見た目が多少悪くても問題が無いのも魅力になります。ただし、企業との取引を行うためには営業努力が必要になるだけでなく、要望を満たすだけの収量や品質が必要になります。

需要が強いのは、粉末タイプのスムージーや酵素ドリンクを作るメーカーなどです。栄養価が高い農産物を生産してアピールすることも重要で、生産のノウハウがあるかどうかも大切になってきます。

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